| 担当者 | 准教授 高橋 賢 |
| 対象 | 3年前期 |
| 概要 | 目に見えない「情報」を定量的に扱う方法を学び、情報伝送の高信頼化や情報蓄積の効率化に役立つ基礎技術を習得します。情報を電気信号の有無に置き換えて伝送することに主眼を置きます。 |
| 講義のねらい |
文字を電気信号の有無(例えば1と0との2種類の記号)に置き換えることは目新しいことではありません。イギリスの哲学者Francis Baconは1605年にすべてのアルファベット24文字を2種類の記号5個に置き換えることに成功しています(初期の英語のアルファベットにはJとVの文字が存在しなかったようです)。しかし、英語の辞書を開くと、Eで始まる単語は多く、Qで始まる単語は少ないことに気がつくことでしょう。頻繁に現れる Eを少ない記号数の列で表し、あまり現れないQを多い記号数の列で表せば、平均的にに少ない記号数で情報を伝送できそうです。さらに、Qで始まる単語の次の文字はUである可能性が高いので、さらに効率の良い情報伝送法が見出せるかもしれません。しかし、情報源の性質を知ったところで、どのようにして記号に置き換えれば(符号化といいます)よいのでしょうか。ところで、情報の大きさはどのように測定するのでしょうか。人が犬にかまれたことよりも、「人が犬をかんでしまった」ことの方が大きな情報であるは明らかです。情報を他の人に提供したら、その情報量は少なくなるのでしょうか。いや、情報なんて人にあげたとしてもなくなるものではない、と考える人もいるかも知れません。そもそも情報とは一体何でしょうか。これらの疑問に対する答えは情報理論の中にあります。美しい理論体系を持つ情報理論の歴史は実に浅く、1948年に発表されたC. E. Shanonのアイディアに由来します。この講義では、課題の整理に始まり、情報量の定量化法、情報源符号化や通信路符号化の限界、実現可能な情報圧縮手法、通信路に生じた誤りの検出手法やその誤りの訂正手法まで考えられることを目指しましょう。簡単な確率の計算ができること、論理回路や論理計算の基礎を習得していること、行列計算のできることを前提にして、講義を進めます。 |
| 受講要件 | この科目を受講するためには、
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| 受講生への要望 | この講義は講義開始のチャイムとともにはじまります。遅刻しそうになったときには講義室に入室しないでください。講義前までに手洗いを済ませ、携帯電話等を音を出さないように設定してかばんの中にしまってください。隣に座った人以外にも聞こえるような大きな声での私語は慎んでください。講義中には携帯電話等を利用できません。講義室にごみを残さず、持ち帰るか所定のごみ箱に捨ててください。講義中に立ち歩く、携帯電話等を利用する、食事をするなど、他人に迷惑をかける学生には講義室から退出してもらいます。 |
| 講義内容 |
細かな項目をここで挙げることはしませんが、この講義を大学生としての普通の勤勉さで学んだ学生は以下のことのすべてができるようになるはずで、またそのように学習することを望みます。
この講義において、指定教科書に基づき講義を行い、またその演習問題を利用しますので、この科目の履修者は指定教科書を入手する必要があります。 |
| 評価方法 |
期末試験により評価します。評価基準は学生便覧に記されているとおりです。期末試験を欠席した学生や、受講要件を満たさない、または満たさなくなった学生に対しては不合格評価を行います。いかなる理由があろうとも、不正行為を認めません。また、他の学生の学習を妨げる行為に対しては断固とした態度で臨み、講義室からの退出を願い不合格評価とする場合があります。 |
| 教科書等 | 教科書:今井秀樹「情報理論」昭晃堂 ISBN:4785611391 \3,045 |